第77回 日本体力医学会大会

「ラクトセラム錠の単回摂取が運動時の呼吸循環器系機能に及ぼす効果∸RCTでの検討∸」 
  古川令1) 小嶋裕太2) 荻田太3)
  1)株式会社古川リサーチオフィス,2)法政大学 3)鹿屋体育大学

【背景】

ラクトセラム(オロト酸フリー体1水和物)のマウスへの投与で,運動時の酸素消費量が減少する事,人での睡眠前投与において同じ睡眠時無呼吸時間でのSpO2の低下が少ない事など,ラクトセラムの摂取による酸素の利用効率の改善効果を示唆するデータを得ている。これらの結果から,運動前にラクトセラム錠を摂取することによって,運動中における呼吸,循環器系機能を向上させることが予想された。

【目的】

運動前におけるラクトセラム錠の単回摂取が呼吸,循環器系機能へ及ぼす効果を,低圧低酸素室内での二重盲検クロスオーバー試験で確認する。

【方法】

健康な男女学生10名を対象とした。海抜2000m相当の低圧低酸素環境下にて30分の安静後,200㎎入りラクトセラム錠2錠もしくはプラセボ2錠を摂取,その1時間後から1時間の自転車エルゴメータ運動を60%VO2max強度で実施した。二重盲検クロスオーバー試験とし,ラクトセラム錠もしくはプラセボ錠を摂取する順序をランダムとし,3日以上の間隔を空けて実施した。安静暴露時から運動中における呼気ガスと心拍数を測定した。

【結果】

ラクトセラム錠摂取における運動中の換気量と心拍数の平均値は,プラセボ錠よりも有意に低い値を示した(どちらもp<0.05)。

【結論】

運動前におけるラクトセラム錠の単回摂取が運動中の呼吸,循環器系機能を向上させることが示唆された。

 

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